「直流ハウスでエネルギー革命は可能か!?」を書いたのは2005年1月6日のことである。三重県に 住んでいたころ、中部電力の燃料電池システムの実証装置をみせてもらった時ひらめいたのである。現在の電力会社からの配電される交流からの変換ロスと、太陽電池発電などからの交流への変換ロスがそれぞれ6%あることを知り、直流ハウスをつくれば少なくとも12%の節電、すなわち、二酸化炭素の輩出も同じ率で削減できるというものだ。結論はだれか「直流ハウス」をつくってくれませんかというものだった。

 直流ハウスでエネルギー革命は可能か!?
 http://www.yorozubp.com/0501/050106.htm

 しばらくこの「直流ハウス」のことを忘れていた。最近、「 日経エレクトロニクス」のセミナーで「直流給電のすべて-民生機器、IT機器、産業機器が変わる」というシンポジウムのお知らせ」が舞い込んだ。「世界各 国では1世紀以上に渡り,通信設備に-48Vの直流に対応した給電システムを導入してきた。近年、通信設備やデータ・センター以外でも直流給電システムを 導入する動きが加速」しているのだそうだ。興味はあるのだが、参加費が39,800円とべらぼうに高いので参加は取りやめた。
 ネットで検索すると筆者の記事は「直流ハウス」で上位に出てくるし、「直流給電」で多くの情報が得られる。パ ナソニックやシャープは昨年来、「直流ハウス」の実証実験を始めているというから驚きである。いまからでは遅すぎるが意匠登録でもしておけばよかったと反 省している。
 4年半前、このことを中部電力の専門家に話したら、「直流は電圧の上げ下げが困難」と軽くあしらわれた記憶が蘇ってくる。すでに通信設備では1世紀前から「-48V」で給電するシステムが存在していたというから、専門家も知らなかったではすまされない。

シャープが直流電力を用いる「DCエコハウス構想」を推進
http://www.ecology.or.jp/w-topics/wtp23-0808.html
知っていますか? 直流給電への取り組み
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20081224/163276/

2005年01月08日(土) 究極の分散型電源は燃料電池車 伴 武澄
2005年01月07日(金) エジソン時代の直流・交流論争 伴 武澄
2005年01月06日(木) 直流ハウスでエネルギー革命は可能か!? 伴 武澄