騒ぎすぎではないか、中国製ギョーザ

 中国製ギョーザ事件が発覚して一夜明けた31日、出勤してきた大阪弁のデスクがいった。
「これって騒ぎすぎちゃいますか?」
 僕もそう思っていた。
「そうだよな。悪質だとは思うけど、人が死んだわけではないし」
 昼になって大阪弁のデスクがいった。
「今日の昼飯、ギョーザにせいへんか」
「きょうこそギョーザ・デーや。ギョーサン食おう」
 誰かが言い出すと6人がギョーザに賛同。新橋駅前の「王将」に出かけることになった。

 店に入って、大阪弁のデスクがまず注文した。
「クォーテル・リャンカとライス」
 隣に座った大阪松原出身のヨコの苦学生も元気よく注文した。
「僕も同じ」
 社長の林さんも右へならえし、5人までがギョーザ・ライス。
 最後にまさかと思ったが、札幌出身の女子大生までもギョーザ・ライス。
 王将のギョーザ1皿は大きめのギョーザが8個のっている。駆け出し記者だったころ、給料日前よく食べた「ギョーザ2皿とライス」は確か300円だった。そんなことを思い出していた。
 昼飯時の王将では定番のギョーザはどんどんはけるので「つくり置き」が常識。いつもならすぐに出てくるのだが、さすがに12枚(96個)となると時間がかかる。
 1人ギョーザ16個はさすがに腹にこたえる。スープも漬け物もついてこないからのどにつっかえるのだ。僕は最後の2個を松原出身の苦学生に食べてもらったが、ほかの人はみんな平らげてしまったから大したものだ。一人分の支払いは588円だった。

 職場に戻ってタバコ部屋で同じフロアにいる韓国の聯合通信の支社長さんがいった。
「同じ工場で生産された食品はほとんど回収されるのでしょ。バングラデシュとかアフリカで飢えている人がたくさんいるというのに、あれ全部廃棄処分でしょ」
 うーん。そうなんだよ。食品への農薬混入だったとすれば相当に悪質な事件なのだが、この騒動はどうかと思う。みなさん、どうお考えですか。(紫竹庵人)

伴武澄 について

新聞記者を定年退職後、高知市へ帰り、旧鏡村でシイタケとクレソンを栽培しながら、はりまや橋商店街で毎週金曜日に露天を商い、その夜に「夜学会」を開催するスーパーおじいさん。
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