中国の民族系自動車会社である「比亜迪」(BYD)は15日、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車「F3DM」を発売すると発表した。すでに官公庁には納車している。
 ガソリンエンジンと電気モーターを備え、モーターだけでもフル充電状態で100キロ以上の走行が可能。専用の充電スタンドで20分、家庭用電源で9時間でフル充電できるという。価格は14万9800元(約200万円)。
 使い方にもよるが、日々の通勤や買い物ではほとんどガソリンを消費せずに運転ができるため、燃料費はガソリン車の10分の1程度で済むといわれている。トヨタもハイブリッド車「プリウス」のプラグイン版を近く販売する計画だが、中国の新進メーカーに先を越された格好だ。
 BYDはもともと、二次電池生産で世界のトップクラスのメーカー。2003年に自動車メーカーを買収して、自動車業界に参入したばかり。最先端のリチウ ムイオン電池でも日本メーカーなどと先陣争いをしている。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の関連企業であるミッドアメリカン・エナジー・ホールディ ングスが同社の新株10%を取得するなど話題を呼んでいた。 来年後半には、 純電気自動車も発売する予定。

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