1年前、銀座で「蜆の会」が発足した。全国の龍馬社中120団体が参加し、代表に大塚寿昭氏が選ばれた。蜆の会にはこれといった活動はまだないが、会の肝 いりでこのほどライフカードから「龍馬カード」が発行された。利用額の0.5%が蜆の会に寄付される仕組みで、全国の社中のこれといった活動に使われるこ とになる。
 蜆の会の行動指針は「日本を今一度洗濯する」である。蜆の会に会費負担はないが、趣旨に賛同した人が買い物を通じて活動に貢献する。龍馬カードはそのための仲介役を果たす。
 龍馬カードは初年度無料、その後も年間に1回でも使用すれば翌年も無料。つまり無料カードであるところに最大の特徴がある。もちろん旅行傷害保険が付き、高知県立坂本龍馬記念館など高知の龍馬関連施設が無料になる特典もある。
 すでに飲み屋で龍馬カードは話題になっている。
「こんなカードあるんですか」
「えっ、知らないの」
「どんなメリットがあるんですか」
「メリットなどない。これでニッポンを洗濯するんじゃ」
 蜆の会としては、なによりも、龍馬さんの名に恥じない活動をしなければならない。そしてこのカードを持っていることがプライドになるような活動を続けなければならない。
 これからは皮算用である。全国の龍馬社中の会員は1万8000人である。1万人がカードが龍馬カードを持ち、月額1万円(年間12万円)を使えば最低でも600万円の活動資金が入ることになる。ライフカードが目指す龍馬カードの普及目標は1年で3万人である。
 蜆の会が現在模索しているのは、伊豆の下田市で不登校児を集めて教育する施設づくりである。4月から始動する。一方で龍馬の生涯を描いた「漫画本」を全国の公立小学校に寄付することも検討中である。いまのところ実際に何が始まるか分からないが、大いに期待している。

 大塚さんと蜆の会の人、頑張れ!