執筆者:伴 武澄【萬晩報主宰】

2000年04月10日付萬晩報の「世にも奇怪な森内閣誕生のプロセス」には数多くの方々からご意見をいただいた。倒れてからまだ1カ月が経たないのに世の中は完全に森新首相モードで動いている。この間、首相がお飾りで必要だったのは太平洋・島サミットだけだったと思う。この事件を忘却の彼方に置くにはまだ早すぎる。

萬晩報の読者にだけはいつまでも「奇怪な政変」があったプロセスを覚えておいてほしい。

何時も楽しく拝読しております。今回の政権交代では分からない点がまだあります。 御指摘以外に、そもそも臨時首相代理は総辞職の権限を持っているのでしょうか。憲法の70条の規定に基づくそうですが、総辞職の権限そのものが、誰が持つかは書いて無い筈です。仮に法的に無効だから、となればどうなるんでしょうか。(shigeki minami)

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私の母も、去年の1月脳卒中で倒れ2月に亡くなりましたが、小渕さんと状況は違うかもしれませんが話ができるような状態では有りませんでした。

視床下部という部位に出血があり意識は1時間ほど有ったのですが発語は無理でした。

小渕さんは自分で気分が悪いと言ってライトバンで病院へ連れて行ってもらったらしいですが医師は何もしなかったのでしょうか。青木官房長官の言うことが正しいのなら医師は刑事罰を受けなくては成らないのではないでしょうか。国会での医師の喚問を希望します。(nagayishi)

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4月10日の萬晩報、同感です。記事に加えて、テレビでの青木官房長官の記者会見も妙でしたね。容態に関する質問には、まるで怒ったように答えていました。突っ込まれてまずいことでもあったのでしょうか?

ただ、残念なのは、これがクーデターにしろそうでないにしろ、日本の基本路線は変わらないだろうということです。株もほとんど動きませんでしたし、アメリカのニューストークショーでも、政権移行が非常に滑らかな点が話題になっていましたが、将来の日本の方向については議論がありませんでした。

いまだに日本の政治の人たちは、国の進む方向のためでなく、政権という名誉のために争っていると思うと、これからの日本が心配です。(ヤスタニカズヒト)

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本当にそうだと思う。医療体制があまりにも不備真夜中であるのに番記者が誰も気がつかないのはなぜか。<医師のにゅうてい ライトバン>

素人でも手の震え、激怒そしてあの沈黙ならなにかにそなえるべきだと思う。(匿名)

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はじめまして。いつも楽しみにしております。各界でご活躍の方々のご意見、いつも「なるほど」と思ったり、「へー、そうなんだ。」と思ったり、「え?そうかなぁ?」などと思ったりしております。今までに、涙した記事もありました。伴 美喜子さんのマレーシアの記事です。

「おじいさんと広島-拙い日本語で語られたある日マ交流史」です。インターネットを始めて間もない頃、メーリングサービスで萬晩報を取り始めた矢先のことでした。

この記事を始め、興味がある記事・興味のわかない記事等多々ありましたが、良心に訴えるような記事が多いことが、私の大好きな点です。最近の新聞を読んでいても、またテレビの報道番組を見ても、全てを信じられるのかどうか疑問を抱いているわたしにとっては、この萬晩報は、貴重な情報源の一つとなっています。

今回の森内閣誕生についても、テレビ等ではもうすっかり、経歴や行動などを流して認めている口振りです。が、第一に、どうしても納得がいかないのは、脳梗塞で倒れて機械によって呼吸が保たれていて、面会謝絶な人間がどうして、後継指名(というか、代理指名)が出来るのかということです。

閣議も開かれず、密室で決まってしまった内閣を誰が応援できるでしょう。

嘘によって成立した内閣は、解散総選挙までの繋ぎであるという以上の意味はないのでしょうか。こんな子供だましの嘘が通用してしまう日本の政界とはなんと愚かしく、子供の集まりのような国会とは、なんとくだらない所なのだろうかと思い、情けなく思いました。

きちんとした政治のビジョンを発揮するための政権争いなら、まだ納得できます。

ですが、わたしには「お山の大将」になりたいがための大騒ぎとしか、感じられません。もっと、ねじ曲げた真実ではない、まっすぐな真実を伴さんのおっしゃるように主治医の方に会見していただきたいと思います。

国民が納得出来る形で、密室ではなく内容をきちんと公開して、進めていってほしいものです。

これでは、世代が変わっても永田町のやり方は永久に不滅です!と言っているようなものです。ジャイアンツじゃあないんですから。

素人のあさはかさながら、伴さんの記事を読み、私なりの意見を書かせて頂きました。思いに任せての乱文、お許し下さい。

今後とも、萬晩報を楽しみにしております。心身とものご無事をお祈りいたしております。

(群馬県 神戸)

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初めまして、伴様。興味深く記事を読ませていただきました。実は、私も同じ考えをもっていて、小渕入院と報道されたとき、これは総選挙対策だと、インターネットに書きました。

その後の急展開もすべて、選挙がらみでその準備で進められているように分析しています。

特に、幹事長に野中が就任したときに、それを確信しました。幹事長は、党の金庫の鍵を握っていますから、公認候補への金のばらまきの権限を握っています。以前の森では、党内の融和はできても、選挙戦略は立てられません。

それにしても、マスコミの方は、順天堂の医師団に取材攻撃はできないのでしょうか? 今回の事件の糸口をほぐすには、そこしかないように思えます。これからも記事を楽しみにしております。(宮崎県一読者)

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あなたが、ブン屋なら明確に書いてほしい。青木は、主権者たる国民にうそをついた。1000人程の権力(政府、官僚)者が、国民から付託された権限を私物化したのは明白です。政権が他の野党に移れば、前大統領の刑事犯がされた朝鮮(南)の様になる。(早川)

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萬晩報、いつも楽しみにしております。今回の総理大臣交代にやりきれないものを感じています。

しかも、世論調査でそれをやむを得ないとする意見が過半数だということを聞くと、ますますやりきれなくなります。

日本はどうしてこんなにでたらめな国なんでしょうか。そう思っているところに萬晩報、わが意を得たりで、これからもご活躍を祈ります。(Paul KLEE)

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まず順天堂病院は小渕前首相が入院していることを正式に発表すべきである。大学病院であるなら公的機関であるからその義務はあるのではないか。

(近藤武)

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今回の権力の継承に対しての追求は、極めて手ぬるいし、非常に危険な要素から目をそらしていると思います。なぜ、誰も青木官房長官に正面切って、「あなた(あなたたち)が、弑殺したのではないのか?」と詰問しないのでしょうか?

権力の継承がこんな形でよいなら、次はアクシデントではなく、本当の殺害と簒奪が行われたとしても、止めようがないでしょう。(魚住耕司)

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私も同感です。

小渕首相の入院のニュースが最初にあった時、「意識はしっかり・・・・」という言葉が妙にひっかかりました。意識水準の程度は救急医療の現場でまず最初に判断すべきことですが(特に脳外科領域では)、素人が意識は・・・という言葉を真っ先に言うであろうかと感じました。心配した通り経過はよくないようです。

緊急事態等に備え時間は必要であったかもしれません。しかし、「過労で・・」「意識ははっきりしていた・・」「小渕首相に任命された」などこれが偽りであれば国民にうそをつくことに麻痺をしている政治の体質に大きな問題があります。

時間がどうしても必要であれば「検査中でまだ経過はよくわからない」と言えばいいことです。

医師には守秘義務もありますが、倫理感も必要とされます。診断と治療に関しては大きな責任をおっています。小渕氏は一国の首相であり、家族以上に国民の意向に答えるべきと思います。国民に真実を語る義務が主治医にはあると考えます。

この問題だけはうやむやにしないではっきりさせてほしいと思います。

(kuni)

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仮にも一国の首相を勤めた方が重篤の状態にあるにもかかわらず、また既に新首相が誕生し、新内閣が発足しているからと言って、主治医の記者会見もないまま、今になってもその病状がほとんど闇の中にあるというのは政治的な何らかの意図を感じてしまいます。

既に首相と言う立場から離れ、重篤な状態にあるためにご家族が記事にされることを嫌っているのではないかとは思いますが、入院から現在に至るまで、世間の人には小渕前首相の明確な状態は、「脳梗塞」という病名以外は、ほとんど何もわかっていないのではないでしょうか?

私の家内も8年前に事故により脳挫傷から脳梗塞を患い、一命は取りとめたものの現在も障害が残っており苦労をしています。そのときの主治医の話しのよると、脳梗塞を起してから1週間意識が回復しない場合は、そのまま植物状態になるか、仮に意識が回復しても重い障害が残る可能性が非常に高いとのことでした。

小渕前首相の場合既に2週間以上経過しておりますので、ある意味状態は安定してきてるはずですが、それでもなんの発表もないというのは、この国の政治の不気味さを感じます。

ある週刊誌の外国人特派員によるコラムでは、小渕前首相は入院の翌日にアメリカの一部のNewsPaperで「死亡」と発表されていると言っています。日米の関係を考えると、日本の政治の状況を最も良く知っているのが日本人よりもむしろ、米国の知識層ではないかと思っている私には、ある種の信憑性を感じてしまいます。

また、ある別の週刊誌の記事では、野中幹事長が「沖縄サミットのときは小渕前首相夫人に沖縄に遺影を持って行ってもらいたい」ということを言ったとの報道もあります。

この記事では、小渕首相の亡くなった後のことまで考えているという締めくくりを記者のかたはしておりましたが、記事の信憑性はともかく、はたして重篤な状態にある同胞を前にして、そんなことが本当に平気で言えるとしたら、人の生死さえも政治に利用する空恐ろしい人がこの国の舵取りをしていると思うと、この国の将来に不安を感じてしまいます。

しかし、幾つかの数少ない記事や状況を考えると、不遜ですが本当はすでに小渕前首相は脳死状態にあり、生命維持装置で生き長らえさせているだけで、選挙間近になって死亡を発表して、かつての大平元首相が亡くなったときのように同情票をあつめて、選挙に有利にしようという猿知恵を働かせているのではないかと勘ぐってしまいます。

もしも、万が一選挙前にそのような発表があるとしたら、本当にこの国の政治はとても恐ろしい状況にあり、野中幹事長を筆頭とする自民党の首脳部はかつての帝国陸軍参謀本部と同じことを繰返すのではないかという不安がこみ上げてきます。

国民を犠牲にしてまでも、自らが所属する組織の存続を重視することが最重要課題になっているのでしょうか?だとしたら本末転倒もいいところではないでしょうか?

そんなことがあれば、即刻今回の政治を左右した5人組には議員を退陣していただくべきであると考えますし、貴社のようなメディアの方々がやはりかつての戦時中のメディアによる報道とおなじ轍をふまないよう、くれぐれも気をつけて見張っていただきたいと思います。(HiroshiKataoka)