チャド、
カメルーン |
内陸の国であるチャドでも油田が見つかり、現在はギニア湾へ向けて、カメルーンの国内を通過する約1,000キロに及ぶパイプラインの敷設中。来年にはアメリカへの輸出が始まる。 |
赤道ギニア |
石油のおかげで2001年の経済成長率は65パーセント。アメリカ企業が急速な投資を続けている。 |
ナイジェリア |
西アフリカ最大の産油国。ナイジェリアで産出される天然ガスを、隣国ベニン、トーゴ経由で、消費国ガーナまで送るためのパイプラインが2004年から稼動する。 |
シエラレオネ |
ながびいていた内戦が終結させられたことから、待ちわびていたように今年5月、アメリカ、ナイジェリア、スペインの企業が試掘権を取得。 |
ギニア |
ギニアでは、アメリカ企業が1998年、沖合いに広大な面積の鉱区を取得。油の存在が確認されていることから、今後大きく動くものと思われる。
政府は、5月にはセネガルで近隣諸国のエネルギー関係者たちと油に関する勉強会を、7月下旬にはイランへミッションを送り、油屋さんをいかに御すべきか、そのノウハウを学ばせている。 |
リベリア |
現時点ではまだ内戦中となっているリベリアは、現大統領が退陣して親米政権が樹立されれば、当然のように米国資本が動くだろう。欧州勢は踏み込みにくい環境が整っている。この時期になって反政府勢力がいくぶん攻勢を強め、国連もすばやく反応したのは、一般市民の窮状を救うためというよりは、そちらの都合があったという観測が説得力をもっている。 |
スーダン |
ギニア湾とははるかに離れた国ではあるが、ここでは番外的に中国が独占的に石油を掘っている。中国初の海外大型油田である。全長1600キロのパイプラインを使って紅海へ運び出している。この国が国連の制裁決議を受けて国際社会から孤立させられていた時期に、アフリカ各国に広範に経済援助を行って存在を誇示していた中国が採掘権を取得。漁夫の利、というところか。 |