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タゴール生誕150年記念会 |
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タラビンドラナート・タゴール生誕150年記念シンポジウム 『慶応義塾とタゴール』 インドの詩聖、タゴールの生誕150年記念事業のひとつとして、1916年に訪れた慶應義塾での交流に光を当てるシンポジウム『慶應義塾とタゴール』が10月22日、慶應義塾大学で開かれた。会場には100人以上が参加し、ナショナリズムをめぐる議論や、詩の朗読などを楽しんだ。
清家篤・慶應義塾塾長の開会あいさつの後、元駐日インド大使のアフターブ・セット氏が基調講演に登壇。慶大への留学歴もある同氏は巧みな日本語で、外交官から見た「タゴール観」を熱っぽく語った。 セット氏によると、1916年の来日は、タゴールがアジア初のノーベル文学賞を受ける前だったが白いひげと威風堂々の出で立ちで多くの人を魅了した。当時は少年だった川端康成にも強い影響を与えたという。さらに、セット氏は、2000曲以上の歌曲を作ったタゴールのマルチタレントぶりや、ベトナム、インドネシアなども精力的に旅したことに触れ、「彼は多くの文化を世界に伝えた良き大使だった」と語った。 また、ベンガル近代史の専門家、臼田雅之氏はタゴールが慶應で講演した「ナショナリズム」について独自の分析を展開した。大正時代の日本のナショナリズムを鋭く批判したタゴールは「詩人にふさわしい言葉で、根底的なことを語っていた」と述べた。 一方、タゴールと交流があった慶應義塾ゆかりの人々の中で、特筆されるのは野口米次郎だった。ベンガル文学者で、東京外国語大学講師の丹羽京子さんは、この二人の親交ぶりと同時に、日本の中国侵略をめぐって交わされた論争などについて、豊富な資料をひもときながら解説した。 文化人類学者で広島大学大学院准教授の外川昌彦氏は、タゴールが岡倉天心との出会いをきっかけに、僧侶の堀至徳、柔道家の佐野甚之助らをインドに迎え、幅広い日印交流を深めた逸話を紹介した。さらに、外川氏は「タゴールは東洋的叡智を体現する存在として、インド独立運動で象徴的な役割を担った」とも指摘した。 講演とディスカッションの間には、アジャンタ・グプタさんによるベンガル語の詩の朗読、リタ・カールさんによる歌の披露もあった。ベンガル語特有の美しい語感と朗々とした歌声が響きわたり、「タゴールの世界」が会場いっぱいに広がった。 |
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タゴール生誕150年記念会メンバー(4月26日現在=14人)
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