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【今日のなるほど】>シュバイツァー博士の好物

2008年02月08日(金)
萬晩報主宰 伴 武澄
 何げなく、シュバイツァーをWikipediaで調べていたら、「好物は風月堂ゴーフルであり、(ガボンの)ランバレネを訪れる日本人はゴーフルを持参するのが通例だった」という記述に出合った。

 神戸風月堂のサイトに行くと次のようなことが書いてある。
昭和36年、アフリカのシュバイツアー博士から、何と署名入りの礼状が神戸に届きました。 この年、神戸・頌栄短期大学で、シュバイツアー博士の片腕として、深い信頼を受けておられた高橋功先生の講演会が、催されました。 その折、ゴーフルをお礼の印にお贈りしたのです。 ゴーフルを召しあがられたシュバイツアー博士は、礼状の中で「長い旅をしてきたのに、今できあがったように新鮮です。」という言葉を記されていたのが、印象的でした。
 なんと洋菓子ゴーフルは昭和2年から発売していて、缶のデザインも現在とほとんど変わっていないことに驚かされた。今年は風月堂が生まれて110年、ゴーフルが生まれて80年になるのだとういうからめでたい。

 神戸で洋菓子店といえば、モロゾフを思い出す。モロゾフが神戸の洋菓子業界を育てたのだとかってに思っていたが、風月堂の方がずいぶんと古いことを初めて知った。


 モロゾフ社の母体はロシア革命後の社会主義化を嫌って亡命してきたモロゾフ家。1926年、友人とモロゾフ洋菓子店としてスタートした。その後、モロゾフ家はけんか別れをして、経営から別れた。モロゾフ家なきあと、洋菓子店は発展し、現在の「モロゾフ」に到る。

 モロゾフ家といえば、その後紆余曲折を経て戦後「コスモポリタン製菓」を設立するが、2006年に廃業した。


 モロゾフは昭和11年に日本初のバレンタイン広告を英字紙「アドバタイザー」に掲載したという。日本でのバレンタイン祭の先駆けだったのである。
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