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メディアに出ないユニークな発想
2008年01月23日(水)
Nakano Associates 中野 有
今週は、毎年恒例の帝国ホテルで開催された全国竹村会に出席しました。中曽根、安倍、中川、麻生などの政治家、野村監督など参加されてました。
講演では、三洋電機の元会長で元NHKキャスターの野中ともよさんが、面白い発想を述べておられました。家電の部門ごとに効率を高め利益を上げる戦略から、地球のために如何に社員の一人ひとりが貢献できるかとの発想に切り替える戦略を推進されたことです。
例えば、ガイアの視点から、水、空気、エネルギー、食糧の4分野に分け家電製品が具体的に地球のためにどのような貢献が成り立つかを考案し、分野ごとの統合で新たなる開発に成功されたことです。
三洋の経営は一時的に破綻したように見えるが、少し時を経て少しづづ画期的な成果が生み出されているとのことです。水を使わない家庭用洗濯機、1000回使える乾電池などです。
人類史上経験しなかった急激な人口増加に伴う地球環境問題は、想像を遥かに超える現実に直面している。原子力の選択が増えているが、4箇所の地震ベルト地帯が交差する日本では、原発事故の確率がかなり高い。従って、自然のエネルギーを効率的に使用する知恵が日本の運命を左右する。
地球環境問題と利益追求は合致しないとの見方もある。しかし、世界では、地球に貢献する技術の注目度が広がっている。その意味で、三洋の水、空気、エネルギー、食糧の地球的戦略が評価されているそうだ。
麻生さんのお話は、ユニークで面白かった。新聞は読むものではなく観るものである。真剣に読めば世の中の潮流を見失ってしまう。日本の潮流を知るコツは、3つしかない。一つは、渋谷のセンター街を歩く女子高校生の生態を観察する。二つは、秋葉原のおたくの動向を読む。三つ目は、70歳以上の老人が、日本の金融資産の中核であり、彼らの行動と期待感を把握する。
総理候補だった人が述べることではないようだが、10人位のスピーカーの中で最も記憶に残ったのは、麻生さんの視点であった。
中曽根氏、岡崎久彦氏、佐藤優氏に共通したのは、日本の地位が急激に低下しているということでした。
日本から発信する情報が少なすぎることが問題だと思います。野中さんや麻生さんの、ユニークな視点は、ひょっとすると世界では極めて新鮮で日本発で地球を動かす潜在性があるように思います。
http://mews.halfmoon.jp/nakano/
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nakanoassociate@yahoo.co.jp
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