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【トビリシに来たニーナ17】国際運転免許

2006年03月23日(木)
ギターボーカリスト 兵頭ニーナ
 トビリシに行ったら1年ぐらい居るかも知れない、もしかして運転する機会もあるかも知れない、と思ってわざわざ国際運転免許証も用意して来たけれど残念ながら今のところ一度も運転していない。

 オートマチックギアーじゃないとか右ハンドルから左ハンドルになって慣れてないとか理由は色々あるが、何よりトビリシを走る車の運転があまりに荒いのが一番怖い。それに加えて道路の整備がかなり悪いというのもある。

 ブッシュ大統領のトビリシ訪問に合わせて空港から市内への道路や主要道路はかなりきれいになったけれど、全市に行き渡るにはまだまだ膨大な時間がかかりそうだ。

 運転する人は道路の穴ぽこを避ける為に右往左往して、場合によっては中央線も越えざるを得ないのも度々だ。というか広い道路の中央線そのものがなかなか見づらいし、変更車線もそんなのあったっけ?と記憶にもない。見たところ片側三車線ぐらいかと思ってたらニ車線だったり四車線が三車線であったりもする。

 それから狭いからとかいった理由に限らず市内はやたらに一方通行が多く道を知らない運転手は堂堂巡りをする事になる。知っていても 時に行き過ぎたりすると大胆にも50m〜100mぐらいバックして遠回りを避けたりする。これも乗ってるほうはドキドキしてしまう。

 市内中心の一部には古い石畳の六車線一方通行というのもあってラッシュアワーには一方に向かってどどどーっと凄まじい走りになる。

 また場所によってはみんな平然と進入禁止の標識を無視してどんどん入って行くし、正しく走ってる側も殆ど何も言わず道を譲ったりしてる。みんな同じことをしてるからなのだろう。

 よくぶつからないものだと感心するが、実は事故のニュースは多いのかも知れない。(グルジア語がわからないだけ・・・・・)

 それから大抵は工事のせいだけど予告無し、表示なしに走り方が変更されるのもよくある。

 いつだったかアパート前の一方通行の道路を渡ろうとしていつものように右だけ見て「よし!」と足を踏み出したとたん、左から走ってきた車に危うく轢かれそうになり心臓が止まるかと思うほど驚いた。

 なんで?いったいどうしたの?私が悪いの?と考えるが未だによくわからない。多分工事か何かあったのだろう。

 信号前の停止線も殆ど無いから青で歩行者が渡ろうとしても車は好きなだけ前に前にと来るので、歩く側が一台一台に気を配らないといけない。時にはブッとかクラクションで脅かされてしまう。「こっちが青だよ!」とどなってやりたい。見るところ青は進め、黄色はできれば進め、赤はとりあえず止まれ、と言った具合で横の信号の黄色をみながらどんどん前に進んで行くので危ないことこの上ない。

 さてこれでは歩行者の権利はいったいどうなるのか?とお思いでしょうがまあこれもびっくり!いつでもどこでもかまわず横断するのです。

 細い通りなら私だってやるけど、車の往来の激しい広い道路でも全く気にせず、まず真中まで何とか行き着きそれからまた車を見ながらあとの半分を渡るって訳。一応メイン通りには適度な感覚で地下道があるんですけどね。中央で立ってる両傍を車がびゅんびゅん行くのはなかなかスリル満点・・・というかやっぱりかなり危険です。

 トビリシ中、人と車がとても多くてこんな事は日常茶飯事だけど、初めて見た時はすっかり仰天していた私も今では同じ事をしているから困ったものです。それで運転側になると大道路であろうとどこであろうと常に歩行者がいると考えながら走らなければ一日に何人殺すことになるか・・・。考えるだに恐ろしい。

 そんなこんなでまあ、ここでの運転はあきらめることにした。

 ところで駐車のことですが道路のいたる所、混みそうな場所にはオレンジ色のたれをかけたパーキングマンがいて車の出し入れのヘルプをしてくれる。出る時に20テトリ(13円ぐらい)払えばいいだけで安くて安全でとても助かる。そうでない場所でも道の両側びっしりに車を止めたり、歩道にすっかりあがったり中庭に入ったり、私の知る限り走るとき同様とても自由にしてるように見える。チャウチャワゼ通りやルスタヴェリ通りの一部は歩道が二車線分ぐらいあるので車が止まっていてもあまり気にならないと言うのものもなかなかうれしいとは思いませんか?

 ニーナにメール mailto:nina2173@v7.com

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