来年8月に迫った長野県知事選挙を前に、「白バラ会」なる市民団体が候補者5人を公募し、絞り込みの選考に入ったという。
また、連合長野も、元市長など5人を選考委員にすえて候補者を選考する準備に入った。
いずれも反田中を鮮明にしている団体だ。
もっとも、田中知事が出馬するかどうか、決めていないうちに、手の内を見せるのは、不利だと思っているのだろうか、、、
反田中の自民党や、連合長野に乗っかっている民主党は、水面下では動いているようだが、未だその正体を見せていない。
田中県政が発足して5年半。
様々な改革が国に先駆けて行われてきた。この改革は、自民党の武部幹事長や公明党の神崎代表も高く評価しているのだが、
なぜか、長野県内ではそれが認められていない。
ひとつには、県議会で多数派を占める反田中勢力と中立を装いながら反田中のキャンペーンを張るマスメディアが、
田中県政の目指している改革の理念と真実を長野県民の視線から外しているところにある。
とまれ、「反田中」を叫ぶ県議、市町村長を含めて、多くの長野県民が、田中の理想、理念は理解できるとしている。
にも関わらず、単にその手法が理解できないこと、或いは、自分の意に沿わないことをもって反田中になっている。
つまり、田中嫌いなのだ。
田中のやることが我慢できないのだ。
田中の成果を認めたくないのだ。
そして、数を頼んで田中のやることを阻止する。
まるで、駄々っ子と同じだ。
そこには、田中に歯向かう姿はあるが、県民には向いていない。
不幸なのは、置き去りにされている県民だ。
田中は、「地方から国を変える」ことを旗印にしている。
そして、中央の政党幹部もが評価する改革をしてきた。
しかし、県議や市町村長を含めて反田中の県民は、「国に先駆けて改革を進めてはいけない」と言っているようだ。
国が改革の方向を示してからでもいい、とも言っているようだ。
逆に言えば、前県政時代のような上意下達の県政を望んでいるようだ。
或いは、自分たちの思い通りの県政を進める知事を望んでいるようだ。
つまり、手綱が御しやすい知事を望んでいるようだ。
しかし、多くの長野県民は、5年半前そうした県政を批判し、田中を選出したのではないか。
田中に前県政の垢を落とすとともに長野県の改革を託したのではないか。
田中が出馬するかどうかは分からない。
しかし、改革は止まらない、、、
また、いま、地方からの改革を頓挫させてはいけないのだ。
とすれば、「白バラ会」であろうが、連合長野であろうが、自民党であろうが、民主党であろうが、
田中を超える者を長野県の知事候補者にしなければいけなくなるはずなのだが、、、
反田中の人たちは、御しやすい知事像と田中康夫以上に改革を進める知事とでは相い矛盾する、
という自己撞着に陥っていることに気が付いているのだろうか。
(05年12月27日、一長野県民より発信いたします 転送転載歓迎 ご感想、ご指摘をお寄せくださいますよう)
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