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【トビリシに来たニーナ】ワイン工場

2005年06月06日(月)
ギターボーカリスト 兵頭ニーナ
 今日は4時頃、トビリシ郊外にあるワイン工場見学に行くことになっていた。

 10日の真夜中に私を迎えて以後ヴィクトリアはすっかり宵っ張りになっていてぎりぎりまで寝て化粧をし身支度を整えた。私は反対に日本時間のまま朝早く起き 半日ぼぉーっとしていたがとりあえず着替えた。初日のキッチンパーティに朝方5時に加わった女友達のレラもほどなくやって来た。すっかり体調を悪くしていた私は本当の所今日のワイン工場見学にはあまり乗り気ではなかったのだ。だって絶対ワインテスティングがあるだろうし日本から着いたばかりの私のことが伝えられているので歓迎パーティになるだろうと思うから・・・・・・。

 アパートの下に降りると空港に来てくれたエムザリの車が待っていて3人を乗せ走り出した。車中から見るトビリシの街は車と人でいっぱいで広い道路、ヨーロッパ風な建物、グルジア語の看板、高くそびえた街路樹などなどをおのぼりさん気分で眺めているうち少しづつ道路はせまくなり家はとびとびになり郊外らしくなってきた。森や林が多くなり野に咲いた花などを見ているうち少しづつ元気になってきた。やがて左側に高い丘が続き右側に川が流れ程なくして橋を渡り少し上がるとそこにワイン工場があった。

 車を降り金網の戸をくぐると土の中に大きな瓶が埋められた不思議な光景が見えた。満開に咲いた林檎や杏、桃の木の林をぬけて近づくと瓶のそばで小太りで目の大きなバチャーナ社長が自ら迎えてくれた。「日本から来た友達のニーナです。でもグルジアはニーナという名前が多すぎるから日本名のエミと呼んで下さい」とのヴィカの紹介に、まあるい目をさらに大きくして「駄目駄目!ニーナと呼びましょう。ねえ、ニーナさん」とがっちりした手で握手してほっぺにキス(グルジア式挨拶)。とても親しみやすい方だ。

 さっそく工場見学。ワイン発祥の地として6000年以上の歴史があるとか伝統の作り方が今も続いてるとか独特な葡萄があるとか後で知ったがあの瓶がそうなのかと感慨深かった。一階の樽置き場でまさにそのグルジアの伝統に基づいたワイン作りを再現しているとバチャーナさんが熱く語ってくれた。二階に上がると成分分析でもしてるのだろうか学校の化学室をおもいだすような部屋もあった。

 さらに進むと数人のスタッフが陶器のワインボトルに磨きをかけたり筆で模様を書き入れたりする作業室があった。何種類もの瓶はどれもワインを入れずとも飾っておきたいほど形、デザインが素晴らしかった。このワインを買った人は飲み終わったあともおそらく瓶を捨てがたいだろうと3人で意見が一致した。

 小さな工場なので20分ほどで見学を終え、さて社長室でワインテスティングが始まった。次から次と注がれ並べられるワインは初めての事ながら色や味の違いもわかり好みの味もあった。試作品で名前の無いワインも飲んだ。

 そしてそのまま社長室で夕食が始まった。チーズ数種、サラダ(トマト、きゅうり、フレッシュタラゴン、イタリアンパセリ、万能ねぎ等すべて洗ったそのまま)子牛のスパイス煮込みと他簡単なメニューだったがワインは飲み放題!恐ろしい限りだ。6時頃始まった食事は延々と続き、ついに10時頃眠気に襲われた私は失礼して隣の部屋で横になる。目が覚めたら12時を過ぎていた。(日本時間は朝5時?)

 バチャーナさん、ヴィカ、レラの3人はまだ楽しそうに話しながら飲んでいた。ニーナさん起きましたか?もう少し飲みましょう、にははっきり言ってギブアップである。夜は道が空いていて20分。それでも社長の車に送られてアパートに帰りついたのは真夜中の2時過ぎだった。

 こんな事はまだ序の口だったというのを後で知る事となる。

 ニーナにメール mailto:nina2173@v7.com

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