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衆院選に寄せる読者の声(1)

2003年11月05日(水)
萬晩報主宰 伴 武澄

 衆院選の投票日まで4日に迫りました。大手メディアは「自民党による過半数制覇へ」という報道していますが、二大政党制の確立のためにここらで政権交代が不可欠かと思います。萬晩報に寄せられた読者の声を数回に分けて掲載します。みなさんの声を期待しています。下記プロログへの書き込みも可能です。
 http://ch.kitaguni.tv/u/1617/


■選挙に熱いパッションを 中野有 ワシントン

日本や地球のために何ができるのか。そんな気持ちで一票を投じることが重要であろう。危機感がないときには、一人の一票なんてなんの威力もないと考えがちだが、昨今の内外の動向を鑑みると、家族、地元、国や地球のために何ができるかとの洞察を経て、それが政治に反映されなければ大変なことになると考えられる。

先日、民主党の大統領候補の筆頭であるハワード・ディーン氏の地元であるバーモンド州を訪問した。ディーン氏は、ブッシュ共和党の富裕層優遇と大企業の大型献金に対抗し、インターネットを通じ庶民の声と情熱を政治に反映させるべく一人20ドルの献金を幅広く浸透させつつあるようだ。ディーン氏はイラク戦に反対し、国際協調主義とイラクから米軍の撤退を提唱している。分かり易い。

日本ではマニフェストかプラットフォームか知らないけれど、横文字で政党の公約を語っているようだ。何かインテリの政治のにおいが漂っているようだ。もっと泥臭い家族の利益を核としてそれが地元、日本、アジア、世界につながるような壮大な平和構想とみんなが豊かになるための理想と現実を提示した構想と青写真が求められているのではないだろうか。

伴主筆が提示されているように萬晩報等のインターネットを通じそれぞれが政治のパワーを考えることが重要であり、またそれが政治に反映されなければならないと思われる。政治、外交、安全保障にさめた態度をとるのでなく熱いパッションが怒濤のごとく響きわたることを期待している。平和と発展と自由を勝ち取るために。


■50%のバリアーを 名古良輔@沼津西RC

衆議院小選挙区並びに参議院選挙において、投票率が50%を越えない地区においては選挙を無効とする、と公職選挙法を改正すべきです。再選挙は費用がかかりますから、無効にすべきです。つまり、その地域の代表はいない、ということになります。これは、その選挙区にとって大きな痛手でしょうから、地域挙げての投票率向上運動が行われるはずです。地域独自の取り組みが行われるなかで、地域社会が活性化するはずです。総務省の投票率向上運動は、おざなりです。向上して一番困るのは、自民党でしょうから、成果が上がるはずがありません。

いかがでしょうか。投票するのが、どの政党であってももちろん良いのです。3割にも満たない有権者の投票で代表が決まるならば、特定の利益集団、そして特定の宗教団体の意向ばかりが政治に反映されます。これは民主政治にとって、極めて危険なことです。その意味で、いわば50%ルールは民主主義を守るための最低条件ではないでしょうか。みなさまの御意見をお待ちしております。

http://www.aiai.net


■小泉首相は何をやったのか? 匿名希望、52歳、兵庫県

萬晩報10/28号を読ませて頂きました。なぜ小泉支持を続けられるのか、全く理解できません。彼はこの数年間にいったい何をやったか。

靖国神社に参拝を繰り返し、国交回復30年になる中国との関係を傷つけた。一方でブッシュ大統領には忠誠を示し、国際法違反で国際世論があれほど反対したイラクに対する攻撃をいちはやく支持した(ウォルフォウィッツが「テロ」攻撃を受けた、と報道されているが、そうならば、アメリカがイラクの人々に対してやったことは巨大なテロ攻撃であり、アメリカは、チョムスキーが言う通り、巨大な「テロ国家」ということになる)。そればかりか憲法に反してイラクに自衛隊を派遣することさえ約束した。国際的に見て、真の「国益」に反したことばかりやっているではありませんか。私は本当に怒っています。

私が小泉氏のやったことで唯一評価するのは、昨年の日朝平壌宣言です。しかし、その後がよくない(私は北朝鮮の体制を擁護するものではありませんが、日本のネオコンは危険です)。

政権交代には賛成です。少なくとも菅・小沢氏は、政権をとれば、イラクには自衛隊を派遣しないとテレビ番組で明言しました。民主党に期待しているわけではありませんが(公共事業関係の改革以外は全く期待していません)、政権交代しないよりはしたほうがいいと思います。

有権者のレベルが低いのは、日本のマスコミの影響が大きい。それを少しでも正しい方向に変えていくために、萬晩報などは頑張って頂きたいものですが、小泉支持などと書かれていると、がっかりしてしまいます。


■今度の選挙こそ自民党を倒そう! 匿名 66歳 横浜市

今度の選挙こそ自民党を倒そう!!!!
私は今までどちらかといえば自民党支持者です。政策も今まではよくやってきたと思っています。野党が政権を執っていたら、今日のような日本の繁栄はなかったと思います。しかし、50年以上も政権を担当すると、あらゆるところで弊害が出てきています。その弊害を一番よく知っているのは、自民党の議員自身です。小泉首相自身、”自民党をぶっ倒す”といっているのですから。首相まで経験した人たちが野党に移っています。それが大きな流れにならないのは、自民党を離れたら、金銭面その他の理由から、次の当選が難しいからです。中曽根、宮沢の様な大政治家でさえ自民党を離れては当選が難しいのです。逆に言うと、それほど政治権力を支えるものが、自民党単独に集中するシステムが出来てしまっているからです。これを壊さないと日本の将来はありません。野党が政権を執った場合、一時的な混乱はあるかもしれませんが、日本の再生には避けて通れない道です。その混乱を恐れていたのでは日本の将来はありません。今度こそ自民党を打倒しましょう。打倒 自民党  !!! 


■常識を変えましょう 松島弘 41歳 東京都

民主党の政権奪回を願ってます。日本の有権者の常識を覆したいです。都市部は自民党嫌いも多いと思いますが、地方も郡部に行くと、やはり「結局自民党でしょう。それしかない・・」という風潮が明らかにあります。

民主党が政権を取り、浮かれずに地道に展開してくれれば、この戦後常識もくずれます。地方の常識をくずさなければ、空気感は変わりません。小沢嫌いも多いとは思いますが、政権を取った後の一番大変な時期に、意外と屋台骨をやってくれそうな気もします。

以上の意見は、たぶんに差別発言であると思いますが、それでも真実を含んでいると思いますので、表現を和らげずに書かせていただきました。常識を変えましょう。

くたじゃ報HP   http://mkf-lab.com/kutaja/


■衆愚政治からの脱却を 匿名 61歳 東京都

三重県の前知事である北川氏の提唱で始まった、マニフェスト選挙と言われる今度の衆議院選挙は大変な意味のあるものと云えます。小泉改革の自民党か、政権交代の菅民主党かの激突が焦点になってもいます。

国民はこれまで政治が悪いのは政治家の所為にしてきた、果たしてそうなのだろうか? わたくしは国民自身が成熟していない為で、そのツケが自分達に返って来る事を認識せず目先に利益や情実で悪政をつくってきたのだと反省すべきと思っています。如実な例として挙げられるのが、族議員の跋扈、2世議員の増加などはどれだけ国民に悪影響を与えているか分からない。真の志をもった政治家が育たない要因になってもいる。国政は会社など自家営業ではないはずである。国民全体に対する国家観を基盤にした視点に立たなければならないはずである。そういう意味で特に自民党は改革すべきである。

また、政治家に要求したいのは国民の痛みを知る政治を行って貰いたいと言う事である。自国の国民の痛みを知らずして外国の手助けなど出来る訳はない。国民もこれからは「国に何かをやって貰う事ばかり考えず、国の為に何を為すべきか考えるべきである」。この認識が高まれば自ずから政治は国民のものになってくるはずである。これまでの延長で小泉改革をしていくのか、変化を求めて新しい政権の誕生を期待するのか今こそ我々は重大な岐路に立たされている時はないものと云える。


■国民は家族 匿名 31歳 兵庫県

国民を家族とみなす考え方は、戦前の軍国主義を支える思想として悪用されましたが、会社が倒産し家族が離散し社会不安が増大するなか、「同じ日本国民なのだから、お互いに扶けあう」という肯定的な意味合いでもう一度、再認識されるべきではないかと考えています。今回の衆院選ではマニフェストが発行され、利権ではなく政策中心の選挙になりそうです。 これを契機に、政治家と有権者とのあいだで「お互い同じ目線にたって、この国のことをよく考える」と習慣が芽生えれることを願っています。



 衆院選への読者の意見を求めます。読者の声などで掲載します。末尾に名前(匿名希望の場合は匿名と書いてください)、年齢、都道府県名を添えて以下のアドレスへ。

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