元気がでる高齢化社会1999年07月11日(日)とっとり総研 中野 有 |
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山陰地方は、高齢化の割合から見ると高齢者先進地域である。日本の平均寿命は世界一であり、国内でも山陰地方の人口に占める高齢者の割合が高い。これは世界から見ると、山陰地方には老人パワーなる妙薬や高齢者を惹き付ける魅力があると映るだろう。山陰地方は、高齢化社会に関し世界から一目おかれた立場であるという逆発想が成り立つのではないだろうか。
日本では高齢化社会というと、何か人生の黄昏を加速させるような暗いイメージがつきまとう。しかし、考え方によっては職場等の社会的制約から解放され、人生を思う存分エンジョイできる人生の黄金期ではないだろうか。高齢化新人類なる粋な老人の登場が期待される。ウイーンとホノルルで学んだ楽しい老後の過ごし方の一端に触れてみたい。
一方、日本の休暇は、せいぜい1週間の海外旅行が限度である。それ故、定年後、何をしたらよいのか分からなくなってしまうようだ。日本は、ヨーロッパ型のバカンスを推進すべきだ。そうすることによって休暇の延長線上としての夢のある定年後の設計を描くことが可能となるだろう。また、長期休暇が経済的競争力を弱めるのではなく、新たなサービス産業の創造に寄与すると考えられる。
老後は芸術・文化にどっぷり浸かろうと考え、音楽の都ウイーンにアパートを購入した。ウイーンは人気のある地で、友人が集まってくる。友人と一緒に過ごし、家の鍵を交換すれば経済的負担を最小限に世界を旅しながら友人と人生の醍醐味を味あうことができる。そう考えると、定年後、新たな夢が開花するようだ。
日本の高齢者は通院し薬漬けになっている人が多いと思われる。日本が学ばなければいけないのは、ゴルフ等を通じ健康維持ができる予防医療だと思う。将来、ハワイのように安くプレーできるパブリックコースが鳥取にできないだろうか。そうすれば、温泉とゴルフのセットで粋な高齢者が鳥取に集まって来ると思われる。
中野さんにメールはnakanot@tottori-torc.or.jp
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