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読者の声「歴史的ターニングポイントにしたい小泉訪朝」

2002年09月22日(日)
萬晩報主宰 伴 武澄

 皮相的なマスコミに危惧

 小泉首相訪朝についてのマスコミの論調は、その大半を拉致事件の焦点を置いております。
 その中で貴殿のような意見がもっと広く国民に広がることを祈ってやみません。
あろう事か自民党の一部や民主党の党首候補立ちは、ほぼ口をそろえて小泉訪朝を非難しております。
 北朝鮮に係わる諸案件などは、我が国が長きに渡って、国家国民のあるべき姿を蔑ろにしてきた、与野党を問わない政治家や官僚の咎の一つであり、大衆に迎合することから脱却できないマスコミの怠惰だと断言せざるをえません。
 そしてそのような状況を良いことに、教育者達に目をそらされ、物事の本質を考えさせられることもないままに、過ごしてきた大半の国民に大きな責任があると思います。
 そして今又、問題の本質に触れることなく、皮相的な話題に明け暮れているマスコミに、恐らく同調しているのではと思われる国民のあり方に、危惧を抱いているものの一人でございます。(沢井宏)

 出来れば北朝鮮国交は反対

 私個人としては、出来れば北朝鮮国交は反対です。しかし、拉致被害者8人死亡という痛ましい事実をふまえ、又、横田めぐみさんのお母さんの言われたように、亡くなられた方の死を無駄にしない為には、戦後日本の方向性を決めてしまった東京裁判史観をするべきだと思います。

 何故、歴代政治家は弱腰だったか?
 本当に日本の植民地支配は、半島に対して不利益な事ばかりだったのか?
 或は益するところはなかったのか?
 その時の世界の動向や外国の謀略はなかったのか?
 朝鮮は、戦後日本人に対しどのような事をしたのか犯したのか?
 その他に旧社会党をはじめとして現社民党は、拉致被害者に対して
  どのような対処をしたのか?
 このことを踏まえて日本の防衛は、核保有に関しては、憲法九条は?
 外務省の巣くう外務省チャイナスクールの猛害とは?

 今まで、平和に浮れ、経済に浮れた日本国民全員が21世紀にかけて、日本の姿を真剣に一人一人が考える事だと思います。8人いやそれ以上の方が拉致され殺されて尊い命を無駄にしない為にも。彼らを無駄死にという事にしては生ある私たちは決してなりません。(田代雅子)

 やっと素直な感想を読んだ気

 萬さん。やっと素直な、感想を読んだ気がします。今まで見聞きした情報は、全てYES・BUTのようで、また、何人かの野党指導者はぶつぶつ小言を言って、改めて税金を返せと叫びたくなりました。
 なんで素直に、今まで不透明にしてきた事実を明らかにした今回を、評価しないのでしょうか?
 議員拉致連盟が、文句を言うのはまだ足りないと言う立場ですので、理解も出来ますが、もし、自分が政権を替わるつもりがあるのなら、過去の区切りを付けた行為に対し、賛同出来無いのでしょうか。今回のイラクの国連査察受け入れ表明にしても、一連の首相の動きとは無縁では無いと思います。武器を使わないで世界平和の為に行動をすると言うのが、日本国民の願いであり彼らの主張では無かったのでしょうか。出来無いと思われる時は声高に叫び、やればいちゃもんを付ける。全くもって、戦後、我国の民主主義は、こんな議員を養う55年だったのでしょうか。
 もっと声高に言って、検証しなければならないのは、彼らの過去の行動です。
政治家も役人も、行動に時効は無いと考えなければ、戦争で亡くなった多くの屍の魂は何時まで経っても浮かばれないのでは、無いでしょうか?
 横田さんや有本さんのご両親の心中を思うと、パスポートに書かれている文面がシラジらしく感じられます。北朝鮮はやっと同じ土俵に上がったのですから。関係近隣諸国も含め、日本のお金を当てにしたとしてもです。(村井)

 今後北朝鮮はどうでるのか

 伴様、松島です。『歴史的ターニングポイントにしたい小泉訪朝』読みました。
  『自ら過去における数々のテロの存在を認め、
    さらに謝罪したということは大変な覚悟であった』
という点は私も思ってました。
 また、こうせざるを得なくなるまでに、北朝鮮は貧しくなってしまったのだなあ、と思いました。背にハラはかえられない北朝鮮の今後は、どういう態度に出てくるのでしょうね。(松島弘)

 ターニングポイントにしなければならない今回の訪朝

 いつも「萬晩報」を届けていただきありがとうございます。
 「歴史的ターニングポイントにしたい小泉訪朝」を読ませていただきました。
 これからも紆余曲折はあるとは思いますが、今回の訪朝を、「歴史的ターニングポイントにし」なければならないと思います。
 「各国・地域、住民の対等・平等」を基礎にした北東アジアの地域安全保障体制の構築という、日本で生活する我々にとって不可欠の課題を達成する上で、「9・17平壌宣言」は大きな手がかりを与えています。明治以降の近代日本の発展過程において生じたさまざまな悲劇や、国家と個人の犯罪、加害と被害の全てを心に刻みながら、しかし、恐らく17世紀以来の課題である北東アジア地域における平和で平等な国家および個人の関係構築に向けて、それぞれの持ち場で努力しなければなりません。
 この8月、ごく短期間ですが、中国遼寧省丹東を訪問しました。
 丹東はご存じの通り、北朝鮮の新義州と鉄橋(道路・鉄道兼用:といっても、元々複線の鉄道の片方をふさいで車が通行できるようにしたもの)でつながっています。道路通行量が限界に達しているとのことで、以前からの計画である、鴨緑江新橋を建設する動きがかなり具体化しつつあるように思いました。
 北東アジアにおける平和構築に向けて、日本はさまざまな面で役割を果たすことができるように思いますが、とくに経済協力について、最も有意義な形で展開するように研究しなければなりません。(立命館大学 松野周治)

 もっと交渉にしようがあったはず

 いつも拝読しておりました。 しかし今回の評は甘すぎるのではないでしょうか。 良く4人も生きていた、とおっしゃりますが2組の夫婦です。 人質をとれば言動をコントロールできる立場の人間が生かされたとも考えられます。 また小泉首相への評価ですが、首相御自身もおっしゃっているようにあの場で、なんら合意を示さないという訳にはいかないのは分りますが、それならなぜもっと事前の根回し、もっといえば圧力をかけて首相が行かれるまえに拉致について白状させなかったのか。 そのあと首相が行かれれば、もっと交渉のしようが有ったはず。 実行犯についての情報提供とか、亡くなった方々の詳細情報などを高尚によっては引き出せたのではないでしょうか。 首相個人の立ち居振舞いはTVで見た限り毅然とした物でご立派だったとは思いますが、あまりにも稚拙、拙速でした。 以上、感想を述べさせて頂きました。(selor)

 米韓にそそのかされたのか

 いつも、立体的な視点から楽しく読ませていただいております。
 しかしながら、「020920版」の配信記事について、理論的に概ね合意できますが、先の報道にもあります通り、官邸サイドあるいは外務省の対応には、首を傾げざるを得ません。
 強いて言うならば、先の電撃訪朝の決断は、小泉総理自らが下したけれども、それ以外の実務レベルでの協議等は、全て外務省のシナリオ通りに進めただけではないのか!?という疑念さえ湧いて参ります。相変らず、官邸はあらゆる国政を諸大臣や官僚達に丸投げしている様子が窺い知れるというものです。
 国家の元首として、国益=国民の財産・権利その他諸々のものを身を挺してでも守るんだという強い気概は感じられませんでした。
 穿った見方をすれば「アメリカのブッシュ大統領や韓国の金大統領にそそのかれたか、仕組まれて動いたのでは!?」とさえ思います。
 拉致事件と不審船事件は全く別物なのに、(むしろ、日本国の安全を脅かしたという点では、根は同じ問題なんですが…)拉致疑惑の解明だけをクローズアップさせてしまった、マスコミの報道にも責任はあると思いますが。
 日本って、国際法に則って、「構造的に」物事を考えられないのでしょうか!?相変らずの島国根性を見せ付けられて、幻滅した想いで一杯です。国家に一体感がなくなって来ている昨今、萬晩報の使命は増すばかりです。(竹内一根)

 多くの論調は「情」が主眼

 個人的な「情」に主眼を置いた(それは「気持ち」としては正であるが・・・)関連情報が主流を占める多くの論調の中で、大局的・国家的見地から論じられた貴論文を貴重な思いで拝読。
 家族の記者会見での支援議員団の言動画面が、立場が立場だけに、余計お寒く映りました。
 今後のご健筆をお祈りしております。(三上義一)

 加害者としての日本は?

 ニュースで生存・死亡が報道され、賠償問題も話題になっておりますが、一方で日本人・日本政府は戦前・戦中に朝鮮半島から拉致し強制労働させた朝鮮の人たちについて、どれほど事実の解明と賠償は行ったのであろうか? 慰安婦問題についても、そんな事実はないと言い張るばかりである。少し角度は違うが、森永砒素ミルク事件において被害者に森永と国がその事実を否定したことと同じ姿勢である。裁判で覆されなければ永遠に被害者は黙殺されてしまったであろう。それと同じことを 今回の「日朝間拉致事件」に感じる。
 自身を被害者として訴えることは多いけれど、加害者である側面は「もう昔のことだから」「済んだことは水に流して」と 勝手に忘却の彼方へ追いやる我々日本人は果たしてフェアなのだろうか?
 拉致問題は究明することを希望するが、同時に日本政府も朝鮮の人たちを拉致し強制労働させた事実を自ら解明し、謝罪すべきではないだろうか。ドイツに5年間住んでいたが、ドイツは「自らの過ち」を戦後数十年にわたり何度も何度も繰り返し表明してきた。
 自らの罪を償わず(中国や東南アジアに対しても)相手の非を攻めるばかりでは 再び戦争への道を歩むことにはならないか。
 加害者は自分がしたことを忘れやすく(忘れたがる・・・と言った方がいいかもしれない)、被害者は決して忘れないことを真理として国は受け止めるべきであるとおもう。(鈍気呆亭 - 川崎市)

 キチガイ相手に正常化もない

 伴様;仰せの通り、歴史的なターニングポイントではあります。
 が。日本テレビの世論調査(拉致問題が解決したとは思わない=91・8%)などを見ると、すっかり沸騰してしまったかな、と思います。NHKの小泉首相の記者会見と拉致家族の表情を2重写しにした中継が大きすぎた。多分、国交回復を唱える事は暫く無理でしょう。
 伴さんのように、中央におられる人間との目線とは違い、地方から見るとそんな感じです。ちなみに、在日の友人がおりますが、「弁解の余地が無い」と言うてますよ。
 それと、帰宅途中の電車で皆が共通して言うのは、「キチガイ相手に、正常化もクソも無いやろが」に尽きます。実にプリミティブで、かつ説得力ある問題提起です。これを説得するに当たって国益だの、北東アジアの安全保障だのと並べられても、余りに抽象過ぎるんでは。第一、安全保障なんて言葉、朝日が今まで忌み嫌ってきたんでは無いのと思うんですけど。嫌味抜きで。
 朝日の昨日の朝刊の社説もひどかった。1面に政治部長の署名記事で「痛ましい歴史越えて」やてー。
 いかなる意味でも拉致は正当化できないが、そもそも日朝の不正常な関係は、北朝鮮ができる前、戦前、戦中の35年間にわたる朝鮮半島の植民地支配に始まる。冷戦もあった。北朝鮮との間に残された戦後処理問題を解決し、大局的見地に立って関係を正常化することが、日本の国益にも北東アジアの安定にも資する。
 どの国も「負の歴史」をおっている。過去の日本がそうなら北朝鮮もそうである。
 つらいことだが、歴史を乗り越えるにはそれを直視するしかない。
 んだそうだ。
 おー、いきなり纏めに入りましたね。あの、あくまで今回は、政府が認定する拉致事件の被害者に言及したのであって、巷間で囁かれている「総数50ー100人」では無いんですけど(この数字は、他ならぬアエラの間抜けな増刊号の引用)。それに、金が処罰をしたというなら、具体的にどんな風に、誰を処罰したというのかを追及せんと。日本ハムの名誉会長や、みずほの減給等、腐った組織が眠たい収拾を計るのは、ここ数年見て来た筈ですがな。
 事件の概要が全然分かってへん内に、ようこんな書き方するわ、余りに酷い、被害者家族の心情を慮らんかい、と、職場でも皆言うとりました。「我が社の社論が完全に正しく見えたのは初めてです」とは、シニカルで鳴る若い同僚。あれは社説ではなく、取り繕いですよ。完全に。
 それと、もひとつ。戦後民主主義の枠組みというか、大きな建て前が崩れてしまったのが、今回の事件という位置づけを何でせんのでしょうね
>各メディア。
 日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」とありますが、その平和を愛してもおらん、公正でもなし、まして信義も無い国が、よりによって隣にあるという事実が、今回突きつけられた。さあ、どうするんでしょう。
 私自身は改憲論者ですが、でも、今回の事件で国民の世論が右の極限に振れるのを何よりも恐れる。怒れば手がつけられないのが日本人だから。一気に突っ走らねばエエねんけど・・・。
 外務省が点数稼ぎに走っての訪朝なら、完全に裏目ですよね。庁舎に火でもつけられなければ良いのですが。乱文乱筆、失礼いたしました。(Minami Shigeki)


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