よろず6.25総選挙の読者の声
2000年06月24日 
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「新原氏の投稿に対して・・・」
Date: Sat, 24 Jun 2000 内潟直樹 mailto:toshoasia@hknet.com
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新原氏は「総選挙読者の声(8)」にて、安村氏が「自民党が過去になした実
績をも忘れてはならない・・」ことに対して、どうやら異議を唱えているよう
です。私は、両者とも口足らずだと思います。両者とも言いたいことはそれな
りに理のあることだし、ただ、それを「黒白」をつけようとするところに無理
があるように思います。

確かに、戦後の混乱期、自由党、民主党が勃興し、そしてそれが保守合同し、
今の自民党になったのですが、当時の自民党の幹部と今の自民党の幹部らとは、
まるで異なります。だから、一口に自民党といっても、保守合同時代の自民党
と、今の自民党はまるで違います。名前が同じだでせう。

また、戦後直後、経済成長期と、自民党だけの力で日本は復興できた訳ではな
いことは申すまでもありません。大きな要素としては、良いも悪いも、進駐軍
の存在は無視できないと思います。憲法がそのいい例でせう。政党がどうの、
国民がどうの、という以前に進駐軍の存在が大きい要因だったともいえるので
はないか。

最近の本で、「戦後歴史の真実」(前野徹著)にもこのあたりの経緯に触れて
おります。従来誰もが指摘しなかった驚くべき評価を下している部分がありま
す。

こうして日本を離れ、非日本人との付き合いをしていると、逆に冷静な第三者
の目で日本及び日本人を観察できるようです。戦前の軍隊、そして戦後の経済
成長を通じ、諸外国と大きく異なる日本の持つ力の違う点は、「下士官」が非
常に優秀であるという点です。もうちょっと広く申せば、「下士官、下級将校、
そして兵」が諸外国に比べ、極めて優秀であるのに反し、将官レベルがお粗末
だった、だから、戦略思考に欠けていた、といえるのではないでせうか。
これは飽くまでも他国と比較しての上であります。

「ああ大東亜戦争ここに甦る」の中でも、著者小室直樹博士は「山本五十六が
戦略思考に欠けていた」を見事にそれぞれの戦闘面で具体的に指摘しておりま
す。

しかし、ことはそうした程度を表すには、所詮は灰色の度合いだと思います。
白に近い灰色から、黒に近い灰色まであるのです。人間の歴史はその灰色の線
のつながりでせう。日本の場合、それは「白に近い」と表現するのがよいか、
「黒に近い」と称するのがよいか、議論の分かれるところですが、諸外国との
比較論として日本のかつて辿ってきた軌跡の源を尋ねれば、かくいえるように
思われます。

ということは、日本においては「将官レベル」を強化すれば、それこそ「鬼に
金棒」になるでせう。戦後の選挙による政治では、「将官レベル」はどの分野
になっているのか、そして、その「将官レベル」の向上を図るにはどうしたら
いいのか。選挙は、確かに一般国民がそうした向上を図ることのできるひとつ
の小さな一歩であることは間違いない。 が、話題が、ブランド品、異性のこ
と、子供の入試などだけに集中しているような選挙民であれば、果たしてその
向上が望めるようでせうか。

自民党がどうの、野党がどうの、の前に、やはり国民一人ひとりがしっかりと
した意見を持ち、バランスのとれた見識を持つことが前提でせう。これしかな
い。
その裏づけが、仮にお粗末な代議士ならば、そうなのでせう、選挙民が・・・。

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000623 よろず総選挙読者の声(8) 谷口晋さんへ
Sat, 24 Jun 2000 K.Unno maitoto:tz5k-unn@asahi-net.or.jp
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いやはや、驚きました。そのような信条をお持ちの貴方から教育を受けた人た
ちがどれほど居るのか想像できませんが、気の毒の一言です。確かに「テレビ
やポスターに出てくるのは虚像である」との意見は間違っていない面も有ろう
かと思いますが、自ら接したもののみしか信ずることが出来ないとすれば、こ
の世の中生きてはいけないではありませんか。

無人島にでも住むことを検討して下さい。私は56歳になりますが、虚実はキ
チンと整理した上で世の中の向上を見据えているつもりです。知らない人たち
からどれだけの恩恵を受けているのか考えたことがありますか?貴方がメール
を送ったパソコンも、電気もプロバイダーもみんな貴方の知らない人たちが知
らない内に頑張ってくれているのですよ。

日本のマスメディアが極めて幼稚且つ偏向的であることを差し引いても、普段
の政局の状勢、自分の好き嫌いくらいの判断は出来るでしょう。だから貴方の
主張は知らない内にお世話になっている人たちを無視して自分勝手を言ってい
るに過ぎないのです。そういうのを個人の尊厳とは言いません。子供の戯言で
すな。

貴方の考えでいくと階段を上るのに10段を一気に飛び上がろうとねらうよう
なもので、怪我するのがオチです。気に入らないのを我慢しながら少しずつベ
ターな候補に投票し、一段ずつ積み重ねて10段に近づく努力を皆イライラし
ながらそれが学習だと思いながらやっているのですよ。

56歳が68歳の方に説教するつもりはありませんが、どうぞ今回の衆院選か
らしようもない候補者の中でも一番マシと思われる人に貴方の権利である一票
を入れるようにして下さい。

党にも投票できるのですよ。貴方の定年制に対する持論はともかく、現法下で
は68歳でも立候補できるのですよ。そうやって頑張る方法もあります。
貴方の言う虚の世界よりの使者

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市町村合併の件
Sat, 24 Jun 2000 村上彰夫 60歳 無職 mailto:amra_ksw@allnet.ne.jp
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広く行政全体を捉えれば市町村の合併は大が小を呑み込むことになり、良いこ
ととも言えないのでしょう。消防、警察、上下水道等の完備と言う点になると、
小さい自治体の遅れは看過し難いものがあると言わざるを得ないと思います。
庁舎、スポーツ施設、会館等の箱者については、近隣自治体と合わせて見ると
重複の度合いが際立っていると思います。最近まで勤務していた茨城県水戸市
周辺と、30年近く住んでいる千葉県柏市の周辺を念頭において申し述べまし
た。

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大蔵省、日銀の功罪
Sat, 24 Jun 2000 田中信太郎 mailto:aa888888@olive.ocn.ne.jp
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大蔵省、日銀のトップがバブルを引き起こし、そして、現在はデフレを引き起
こしている元凶である。大蔵省、日銀のトップをはじめとする職員は、ことな
かれ主義で、自分の在任中にインフレ、デフレをおこさないことだけを願い、
問題を先送りする悪い癖がある。

澄田総裁の当時は、インフレがドンドン進行しても、インフレをソフトランデ
ィングをさせようとせずに放置し、インフレに弾みがつき、どうしようもなく
なってからからいっきにに水をかける政策をとってきた。その結果発生した現
在のデフレのなかでは、インフレ政策を強烈に推し進めながら、インフレが起
きそうになるとすぐに水をすぐにかける体制だけを考えている。その結果、確
実に通貨流通量だけが増えつづけ、ハイパーインフレーションの可能性だけを
確実にたかめている。(参照http://www.jaist.ac.jp/~ymorita/etc/akaji.html)

「アツモノニコリテナマスヲフク」この姿勢が問題解決を先送りして、病を重
くしているのである。既にハイパーインフレーションの素地は充分に出来あが
っており、これを無理に抑えようとすることが問題であり、いつ破断界に達す
るかビクビクすることなく、思いきって膿をだすことである。膿を出す時期を
遅らせるか、早めるか、この判断が最も大事なことです。国民の生活が命がか
かっているのです。苦痛は早ければ早いほど少ないのです。

インフレを回避するうまい方法が考えつかなければ、一刻も早く膿を出すこと
です!構造改革とか、創造的破壊などと屁理屈をこねるのは一刻も早くやめて
ください。

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世界視野のない総選挙
Sat, 24 Jun 2000 齋藤祥男 mailto:SaitoYoshio@email.msn.com 大学教授
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韓国・北朝鮮の両首脳の劇的会談の達成は、東アジアの国際情勢に一大変革
をもたらした。北朝鮮はアセアン地域フォーラムへの参加が認められ、拡大
されて行くアセアン諸国は「アジアのためのアジア」を目指して結束を固め
つつある。

EUは欧州大家族主義のもとで通貨統合を果たし、政治統合に向っている。
アメリカはNAFTAをベースにメルコスル(南米南部共同市場)とアンデ
ス共同体を連結して、南北両アメリカ大陸を経済統合の傘下に組み込む姿勢
にある。このように、世界情勢が激変しつつある最中に、総選挙後直ちに沖
縄サミットが開催される。ロシアのプーチン大統領はサミット出席前に北朝
鮮訪問を予定している。

にも拘わらず、どの政党の党首や上級幹部のテレビ討論や新聞面の主張でも、
国際社会へ向けての日本の方針について、殆ど言及がない。世界の経済大国
を自他ともに認められている日本、その指導者、政権担当者となろうとする
者が、国際社会に目を向けず、また、その目を意識さえしない自党の国内政
策・宣伝だけに声を嗄らしているのは情けない。これも自国中心主義的体質
を温存している、特異な「神の国」だからなのだろうか?

確かに「国際問題」は選挙票に結び付かないかも知れない。私は、今日の日
本国内の問題をないがしろにしていいと言っているのではない。提起されて
いる問題は、間違いなく日本にとって重大である。しかし、世界は日本の総
選挙の成り行きを見つめている。すべて「日本の」景気回復、雇用の促進、
福祉の増進、老後年金の保証、行政改革等など、どれも国民に甘い飴を舐め
させられるがごときことばかり並べたてている。在外日本人の投票権も確保
され、在日外国人も増加し、自治体の中には在日外国籍者へ地方自治体選挙
に投票権を認めている所もあるんですよ!国際社会の評価を考えなければな
るまい。

せめて党首討論会ぐらいでは、「世界の日本」としてどのように行動するか、
激動するアジアに、そして世界にメッセージを送れないものか?目先の選挙
対策だけを引き出そうとして討論を仕向けているマスコミ(特にTV)各社
の司会者にも、(特に、日頃国際派のような顔をしている司会者には)その
責任がある。各党首に国際感覚を質問したい。

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みなさんでムーブメントを
Fri, 23 Jun 2000 YooHan 会社員 男(31)
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皆さんのご意見,それぞれに違いはあれど国を憂う気持ちがでていると思い
ます。ただ「では自分は今回の選挙、これからの政治に対してどの様に行動
していくのか」という方針を明らかにされない方が多いと思います。
どうぞご自身の主張と同時に行動方針も表明して下さい。これだけ多くの方
が(編集部にはきっと掲載されない方の投稿も沢山あるのでしょう)日本国
を憂いているなら、力を合わせれば大きなムーブメントになるはずだと思う
のです。

インターネットはメディアなんです。既存の新聞やテレビを嫌悪するのなら
ここに素晴らしいインフラがあることをどうしてお気づきにならないのでし
ょう。例えば、皆さんの声をまとめたサイトづくりも良いでしょう。メール
を使って多くの方の声を集めるのも良いでしょう。ニッポンを愛し憂う気持
ちを吐き出し、行動を起こすための基礎作りをしたらどうでしょうか?

ところで,森総理の「神の国」発言について,毎日新聞のホームページでデ
ィベートをしていました。毎日新聞は、なんらかの意見を誘導したいのでは
なく、国民が何を考えているのかを表明させようとした、そう私は読みなが
ら思いました。ディベートというタイトルとは異なると思いますが、意見を
言う場所を用意するというのは素晴らしいことだと思います。

では、何故こういうムーブメントを起こせないのでしょう。現実に帰れば、
仕事だったり、学校だったり、家庭だったりするわけです。身近な事に終始
してしまうものです。結局、言うだけ言って高みの見物というのが実態だか
らじゃないでしょうか?

では、何故私がやらないのだと思われる方もいらっしゃるでしょう。私は、
私が政治についてどう思っているかを他人様に聞いていただく必要はないと
思っているからです。私の考えを表明し、皆様のお考えを変えようと言う大
仰な事は全く考えておりません。

それにしても、この萬晩報への投稿では、国民の覚醒を説く意見が多いです
ね。ですから、そういう皆様方が団結しコアとなって、一つの力を作り出し
たらよいと思います。政党を結党し、真に日本国家のためになることを行う
とすれば、地元への利益誘導で血眼な方達も大同団結するでしょう。“いざ
鎌倉”精神が今でも息づいていることは、先だっての阪神淡路大震災で良く
見ることができました。ですから“いざニッポン”で日本革命を起こしてみ
てはいかがでしょう?

最後に繰り返します。素晴らしい意見をお持ちの皆様、今回だけで政治が決
まるわけではないのです。是非、大同団結して、自分たちのメディア=イン
ターネットで主義主張、議論を大いに展開して下さい。今から準備を進めれ
ば、次回の選挙では必ずや大きな力になっていることでしょう。

私も森総理には疑問符をつけています。ただ、計算ずくだとすればトンでも
ない大物だとも思います。ちなみに今回の選挙は最大野党への投票と決めて
おります。

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「選挙特集」
Fri, 23 Jun 2000 uchikata mailto:toshoasia@hknet.com
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「選挙」問題はひいては、日本の国をどう位置づけるか、どう舵取りをする
か、の基本的な命題に即拘わる問題でせう。私はここで日本国民が誰もが頭
を再整理すべき時期にあるのではないかと思われます。これまでは外圧(戦
後)という原動力でその指示の下、整理してきました。が、今はじめて内圧、
つまり自力で自浄が可能かどうかの、大きな試金石だと思います。

ここで小室直樹博士が喝破した言葉を国民の有権者全部に思い起こしていた
だきたい。「経済さえ繁栄されておれば、猿に支配されても我慢するのが支
那人だ」が、ここで私は支那人に、日本人が加わるように思います。そして
寧ろ嬉々としているのではないかとさえ思えます。

だから、小室先生のそれを少しもじり「経済され繁栄しておれば、猿に支配
されても嬉々としているのが日本人だ」と。これが今の日本の実態を端的に
物語るものでせう。経済、つまり、金、カネ、かねであり、それが何よりも
優先し、それ以外の重要なこと、教育、歴史、文化、道徳などが後回しにな
る姿でせう。

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